スギナ退治

 畑を管理する上では厄介な雑草に「スギナ」があります。一旦、侵入されるといくら引き抜いても翌年の春、一番にスギナが生えてきます。スギナ退治の取り組みをレポートします。

 雑草は肥料を横取りし、光合成を妨げて、病気を発生させ、害虫を呼び込みます。良くないことだらけなので、こまめに除去したいところです。

 スギナは地下茎(根)を伸ばして生息域を拡大していきます。根が残こっていると翌年には必ず生えてくるので厄介です。(胞子でも増えていきます)

 草刈り機で根元から切っても根が残ります。トラクターで深く耕転して無くなったように見えてもこま切れの根が残ってしまいます。土地の境目などに関係なく根を張って増殖します。

 スギナは春先、いち早く芽を出してくるので作物が少ない時期に退治する必要があります。逆にこの時期が退治するチャンスです。

 退治するには根まで確実に取り去る必要があります。しかし、根が深く、レンコンのように地下茎でつながっているので掘りだすのが大変です。トラクターで深く耕したとしても地下茎を「ナタ刃」で切り刻んで地中に残してしまいます。結局は手掘りでないと地下茎を切らずに掘りだすことはできません。

 もう一つの方法は「除草剤」を撒く事です。

 深さ20センチメートルもある根の先まで効く薬剤は強力で土壌残留期間が長く、一度、撒くと3年は作物が作れないと聞いています。地道に根を掘り出すしかありません。

 地中深くまで「人力」で掘れる道具としていくつか探してみました。

 細長いシャベルかフォークのようなものが体力を使わずに深く掘れると思います。ジャガイモを収穫するときに使う道具で、ジャガイモの周りに差し込んで土ほぐしながら掘れるフォークが良いだろうと思って使ってみました。(山善 ステンレス製 土起こし器 STG-5)・・・・・使ってみるとなかなか効率的です。

 スギナの近くにフォークを差し込んで体重を掛け左右にゆすります。少し差し込めたら前後にゆすり、さらに体重を掛けて深く差し込みます。十分に刺さった所でテコの原理で先を起こします。上手く根が持ち上がれば手で根を探りだします。

 さらに伸びているようであれば方向を定めてもう一度フオークを差し込みます。上手くすれば根こそぎ取れます。最後は根だけに、根性で闘います。

 掘りだした根を集めてみました。根の構造と発芽の様子が分かります。 

 長短、切れた根から発芽したもの、60センチメートル以上に根、発芽の様子が分かります。

 既にトラクターで切り刻まれて、短めのものが多いので比較的取りやすいです。しかし、どうしても根性負けすると引きちぎってしまいます。

 前年の11月に撒いた麦は既に成長していてその間に生えてきたスギナは取れません。これと残ってしまった地下茎との闘いは来年に持ち越しとなります。

 こうして何年か掛かけて「根絶やし」となります。

 こまめにとることが大事ですが片手間や別の作業のついでなどでは効果的な駆除作業にならないので春先に時間を取って計画的な駆除をすることです。

 当面、除草剤は使わない方針でやってみようと思います。あまり強くない除草剤では来年も同じ闘いが待っています。

 ちなみに地下茎の構造がよく似た雑草は「ひるがお」と「ドクダミ」があります。

 昼顔は根の深さがスギナより浅いので除去は楽です。

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